保険に入るのならば、遺言書をなぜ書かないのでしょうか? 【小岩 相続・遺言書作成】

  

自分の万が一に備えて保険に入る・・・普通ですね。
「自分の万が一に備えて遺言書を書いておく」というのは、残念ながらまだ普通 ではありません。

私は遺言書の作成をお手伝いする仕事をしていますから、遺言書がなかったおかげで苦労した例もたくさん知っています。

自分の死後の準備を何もしないで亡くなった場合 どんなことが起こり得るかご存じでしょうか?

家族が揉めてその結果大切な人たちが絶縁状態になったり、住むところを失ったり、相続税がかかるほどの財産を持っていた場合に減税措置が受けられなくなったりする可能性があるのです。

誰に何をどれくらい残すのか を明確に書いた遺言書を用意しておかないと、法定相続分と言って思わぬ関係の人に財産を得る権利が行くことになります。

その結果、たとえば財産がマンション一室だけだったりするとマンションは切って分けることができません。売ってお金で分けざるを得ない・・・・という事態になったりします。

売れればまだいいのですが、売れない場合は安心して住むこともできずお金にも換えられず・・・という状態に陥ってしまいます。ずっと決着が付かないまま放置されてしまうのです。
そういう事態が起こりえる・・・という知識を持ち、それに備えて遺言書を書くなどの準備が大切です。

いざという時のために、何万分の一かの可能性で自分が早く死ぬことを想定して保険をかける。保険に比べたらはるかにわずかな費用で作成できる遺言書を作成しておくことも、同じように「大事な家族を守る」ことになるのです。

私は行政書士として遺言書の作成をお手伝いしています。