最近ご相談を受ける中で、一番多いのが「相続による不動産の共有状態」です。
簡単にいうと一つの不動産を複数の所有者の名前で登記してしまうことです。
不動産は切って分けるわけにはいきません。
たとえば仲の良い兄弟間で共有にしておいたとします。
最初は良くても、それぞれの子供や配偶者に相続することになると多くの場合後から必ず揉めます。
売って分けるなら公平に現金も分けられますが、その不動産に相続人の一人が住み続けるような場合はさらに話はややこしくなってきます。
自分一人の名義に書き換えたくても他の相続人の印鑑をもらわないと不可能です。
印鑑をもらうためにはそれ相応の現金などを支払わなければならなくなり（代償分割）、用意できずに苦しむご家庭も多いです。
うちは共有じゃないから安心だ・・・・と思っているご家庭の方へ。
相続のプランはどうなっていますか？
親の面倒を一人で見てきて、自他ともに自分が跡取りだと思っていても、法律的には遺言書がなければ、遺産分割協議がまとまらないかぎり法定相続分で相続するしかなくなります。
つまり共有で相続登記することになるのです。
相続人となる予定の方が多いご家庭では特に難しさの度合いがさらに高くなります。
相続のための資料一つとっても日本各地に散らばった兄弟などの戸籍を集めて回らなくてはならなくなったりと、残された人の負担はとてもたいへんです。
こうした事態を防ぐためには、相続が発生する前・・・・財産を残す人がまだ十分な思考力と判断力と影響力があるうちから準備を始めることです。
遺言書を作ったり、生前から少しずつ財産の移転を始めたり・・・
税金の問題や法律の問題もありますから専門家に相談しながら進めるべきです。
※江戸川区 葛飾区 の方の相続・遺言書作成のご相談をお受けしています。