「うちの子に限って」というドラマが昔ありました。
うちの子に限って不良になどならない・・・と信じた親と子供のドラマだったように記憶していますが、確かではありません。
うちの子に限って・・・は相続に関しても言えます。
「うちの子供達に限って、相続財産のことで揉めることはないだろう・・・」
「うちの子供達なら譲り合って仲良く分けてくれるだろう」
そう思って何もせずに、何も用意せずに亡くなった場合、とても面倒なことになりえます。
○前の配偶者との間にお子さんがいる。
○分けられない財産がほとんど(不動産のような)
○配偶者との間に子供がいない。
このような方は準備なく亡くなると特に危険です。
現在の法律では何もしないでなくなると
財産の一部が自動的に法定相続分で、相続人に行ってしまいます。
このことが原因で多くのトラブルが発生しています。
方法がないわけではありません。
遺言書を書いておくだけで多くの相続トラブルを避けることができます。
このことを知らないでいて、亡くなってから多くの家族が苦しんでいます。
「うちの子にかぎって」は他人事ではありません。
相続争いで裁判にまでなったご家庭の実に70%が相続財産5000万円以下の「普通のご家庭」です。
特別なご家庭ではないのです。
そして、心配しなくてはいけないのは相続争いだけではありません。
今後は相続税の「基礎控除」が下げられて、こうした相続財産5000万円以下のご家庭も相続税の心配をしなくてはいけないご家庭が増えます。
遺産分割協議がうまくいけば使える有利な税制も、協議がまとまらないと使うことができず、本来払わなくても良かった税金がかかってくるケースもあります。
事前の相続準備、遺言書の作成はとても大切なことなのです。
うちの子に限って・・・と考える親の気持ちはわかります。
ですが、子供たちの仲の良さを大事にしてあげたければ・・だからこそ、遺言書などの生前の準備はしておかなくてはいけないことだと思います。
親の最後の義務 と言ってもいいかもしれません。
当事務所では江戸川区・葛飾区のみなさんの相続や遺言書のご相談に乗っています。