問 父の相続を心配しているのですが
「うちは財産なんてないんだから、そんなものは必要ない!
遺言書なんてものは金持ちだけ心配していればいいんだ」と言っています。
「うちは財産なんてないんだから、そんなものは必要ない!
遺言書なんてものは金持ちだけ心配していればいいんだ」と言っています。
そうなのでしょうか?
答 たとえ残された財産が「1万円」の銀行預金だけでも、
いざ解約しようとするときには
○遺産分割協議書や相続人全員の同意書
○遺言書
のどちらかが必要になります。
逆に一万円しか預金がない人だからこそ、
遺族は早急に現金を下ろす手続きが必要だったりします。
あくまで例ですが。
また、もし小さな財産でも争いになった場合には
(小さな財産だからこそ争いになる場合も多い)
時間も 労力も 時には裁判などの費用も
かかってきたりする可能性すらあります。
「うちの子どもたちや妻は絶対に大丈夫。
むしろ自分たちで話しあった方がうまくいく」
というハッピーな家族もありますから、言い切ることはできませんが
「相続の用意をしておくのは金持ちだけで充分」ではないと思います。
それに多くの相続の裁判では資産家よりはむしろ、財産が5000万円以下の
「普通の家庭」での相続での争いが多くを占めているようです。
遺言書を残しておくことはむしろ普通の家庭に必要なのかもしれませんね。