問 遺言書には財産のことのみを書くべきで
自分の気持ちを書いてはいけないんですか?
答 そんなことはありません。
遺言書への「付記」という形で表現できますし、したほうがいいでしょう。
「なぜこのような配分方法にしたのか」
「自分の家族に対する気持ち」
「遺言執行者を、どうしてその人物に選んだのか」・・・など。
死人に口なしと言います。
ですが、残された相続人が不公平感や不満を感じたとき
亡くなった人が「なぜ」このような遺言を残したか。
遺言書で説明してくれれば気持ちがおさまることもあります。
誤解がとけることもあり、
知らなかった事情を知って気持ちが晴れることもあります。
親族間で財産をめぐって争うことのないように残した遺言書。
その遺言書が遺恨を生んでしまわないように、
むしろ十分な「説明」「配慮」としての「付言」は
必ず残したいものです。